脳梗塞の後遺症と対策:フィジカル編

脳梗塞を発症した後遺症で、現在も左半身に麻痺が残っています。私の場合、右脳のラクナ梗塞なので、その反対の左半身の片麻痺になりますが、取り敢えず杖や装具無しでなんとか歩けます。
今回は「後遺症と対策のフィジカル編(肉体編)」と称して書き連ねたいと思います。

脳のしくみ
脳の神経は首の周辺で交差しているので、身体の反対側に症状が出ます。つまり右脳に異常があった場合、左半身に症状が出ます。それが私の状態です。

もくじ

腰に巻かれたの鉄の鎖

常に「腰に十数キロの鉄の鎖を巻かれているような感覚」で、腰から下(脚~足の裏)までその重圧を感じてめちゃめちゃ重く感じます。バランスも大変悪いです。油断するとフラつくので、転倒しないようにすることに注力しています。ちなみに、立ってるだけでもフラつくので踏ん張って耐えてます。疲れるけど黙って耐えます。

筋力や体幹の低下対策

対策は、「体幹と下半身を衰えさせないこと」つきます。これ以上悪くならないように、少しでもウォーキングやリハビリしたり、自分のできる範囲で身体を動かすことが大切です。ウォーキングすることにより、身体のバランスも発症時より少し回復してます。少しですが…
私は、ウォーキングとリハビリボウリングに、休日の時間のほぼ全てを使っています。以前は、水中ウォーキングもしていましたが、時間的に無理が出てきたので止めました。腰に低負担の水中ウォーキングもお勧めします。いずれにせよ「これ以上悪化させない努力」が必要です。

筋肉の痙縮

左足、特に太もも~膝の筋肉が痙縮けいしゅくします。
私の場合、膝と連動する太ももの筋肉が固くなって動かしにくいです。そのため膝を上げて歩くのががかなり疲れます。疲れると左足を引きずって歩くようになってしまいます。ちなみに「勝手に筋肉が動く」という痙縮はないです。

筋肉の痙縮対策

私の場合、筋肉を冷やすと痙縮が酷くなるので、寒い季節には厚手のタイツやパンツを履いて対策してますが、それでも冬は特にパフォーマンスが低下します。私の場合は腰~膝が冷えるとアウト。夏場も冷房で冷えるので、対策として、猛暑日以外は夏用のタイツや七部丈パンツ等を履いてます。

痙縮けいしゅくとは?
脳卒中の後遺症で多くみられるのがこの「痙縮」ですが、簡単にいえば、「筋肉が緊張した状態で各部位の筋肉が動かしにくくなったり、突っ張ったり、勝手に動いたりする」現象です。

夏用タイツ。脳梗塞の症状で麻痺が残った際の靴の解説は次回以降にやります。

左腕の痺れと握力の低下:症状と対策

左腕は、肩~肘までは少々痺れている程度ですが、左肘~指先までは、かなりの麻痺を感じ、常にしびれています。
動かせなくはないですが、細かい動き、精密作業ができなくなりました。
それと、パソコンのキーボード操作は両手を使うのですが、タイピングは勿論のこと、各アプリケーションは、ショートカットキーを駆使するので、片手操作だとかなりの時間のロスになります。脳梗塞発症後も、パソコンを使うお仕事に変わりはなく、逃げも隠れもできないので、訓練というか、反復的はんぷくてきな動きの積み重ねで多少は回復しました。働いてたら必要に迫られてなんとなくは治ってきたのですね。なので、簡単なショートカットならできるようになりました。リハビリテーションは重要です。

ちなみに、左手の握力は30kg程度にまで下がりましたが、対策として「ハンドグリップ」を使ってのリハビリなのですが…最初はやってましたが、面倒くさいので止めました(握力の回復はマストではないので…体幹と下半身の強化を優先)※少し歩けるようになった頃、国道16号沿いをウォーキングしながらハンドグリップ使ってたら注意力散漫になって、転倒して死にかけました

シャンプーブラシのススメ

洗髪せんぱつも発症から最初の1年くらいは、「動く右手」に「動かない左手」の指をからませて洗ってましたが、現在はシャンプーブラシを使用するようになり、楽になりました。ブラシ硬度はゴム製~プラ製まで様々なのでお好みで。持ち手とブラシ部分が取り外せるタイプは、ブラシ自体の掃除が楽で清潔に使えてオススメです。しかし、これが100均でタイプ別に選べるとは良い時代になりました。ダイソーやセリア等々、店舗ごとにたくさん種類があります。

100均の高品質なシャンプーブラシ各種。ピンキリですが

自律神経の乱れ:症状と対策

「筋肉の痙縮」の項でも触れましたが、身体を冷やすことを避けているので、真夏でもタイツ着用で、長袖を着たり、長ズボンが常でした。それでも暑さを感じず「こりゃかなり自律神経がぶっ壊れててるな~」っと思ってましたが、発症から時間が経つごとに、少しずつ暑さも感じるようになり、ちぃコロちゃん(妻)からも「今年の夏は半袖、半ズボンで平気だね~暑さも感じるようになってきて良かったね」と安心されました。相変わらず冷えや寒さは大敵ですのでタイツ等で対策は必須です。
ちなみに、脳梗塞発症後は、汗をあまりかかなくなりました。今も、主に腕や脚に汗をかく程度なのですが、それが手や脚が冷える一因になっているのかも知れません。

ちぃコロちゃん Instagram

気管支や胸の苦しさ:症状と対策

冷たい空気を吸ったり、呼吸が荒くなると、発作のように喉~気管支~胸が苦しくて悶絶もんぜつします。
主治医に相談したり、他の病院で検査したりもしたのですが原因は特定できず。いずれにせよ、冷やすの厳禁なのは体感で解ってますので、マスクやネックゲイター、ネックウォーマーで気管支を冷やさないよう対策してます。下着のトップスはハイネックorタートルネック着用。冬はネックウォーマーの上から更にマフラー使用したりします。
それと、何故か喉スプレーを使用すると、一時的に症状が治まるので常に持ち歩いてます。だからといって喉からくる炎症の一種なのか?どうかは不明なのですが、取り敢えず治まるので使ってます。
この症状も脳梗塞発症から時間が経つごとに多少の回復を感じます。最初の一年間くらいはかなり苦しかったので、いつ発作が出るか?ビクビクしてました。深呼吸すら怖かったのです。

そのせいもあり、「1日に1~2箱吸っていたタバコを止めて以来、止めたことによるストレスを一度たりとも感じたことはなく、吸いたいと思ったこともありません。むしろ、気管支や肺に負担のかかるものを脳梗塞が切っ掛けとはいえ、止められて本当に良かった」と思えます。それにくわえ、タバコ(ニコチン)は末梢血管まっしょうけっかんを収縮させ動脈硬化に直結するという重要事実は無視できません。

最近は喉~気管支の発作が減りましたが常に持ち歩いてます

喉スプレー3種症状・用途別に紹介

1.アズレン系
乾燥が原因の炎症・痛み・荒れ等の炎症を抑え、傷んだ粘膜を修復します。喉のイガイガや不快感に最適。
2.ポビドンヨード系
風邪が原因の腫れ・炎症・痛みの改善。殺菌作用があるので病院で処方されるスプレーもこの成分が入っている場合が多いです。ただし、殺菌作用があるため常在菌にも悪影響。耐性がつくので多用厳禁です。妊娠中の方・乳幼児の使用は控えてください。ちなみに「イソジンうがい薬」もヨード系。
3.CPC系
喉スプレー3種の中で成分が一番弱く、症状が軽い方用。これで効けば無難です。薬局での取り扱いが少ないのが難点。
私はアズレン系とCPC系を使い分けてます。症状が軽い場合が多い夏場はCPC系。

「脳梗塞の後遺症と対策:フィジカル編」は以上です。
次回は、脳梗塞発症で精神的にもかなりやられた「メンタル編(精神編)」の予定です。ご精読感謝。

「闘病記」バックナンバーのご紹介

脳梗塞・糖尿病・高血圧・脂質異常症・男性更年期障害や脳梗塞発症後、脳卒中後うつ病(PSD)や睡眠障害に悩まされた記録。自分なりの対象法。この「闘病記」が皆様の人生においてヒントの一つになれば幸いです。バックナンバーもこちらのリンクからどうぞ。

ご注意
この記事は医師や専門家が書いたものではありありません。あくまで「やまがらしげと」個人の独断による見解や判断が大量に含まれております。それらを解釈&実践して起きた被害、損害の責任は負いかねますので予めご了承下さい。疾患に心当たりのある方々は専門医へのご相談&ご診断をお勧めします。

「脳梗塞発症後の生活」バックナンバーのご紹介

脳梗塞発症後の生活のページ一覧です。リハビリウォーキング、公園案内や自然、生き物の記録。リハビリボウリングや食生活、買って良かったもの等々、ライフログです。

脳梗塞発症後の生活

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